暑い日に海やプールで遊ぶのは最高に楽しいですよね!
「小麦色にこんがりと焼けた肌」は健康の証。なんて言われる時代もありましたが、いまや医学的にも日焼けをすることは様々な病気を発症してしまうリスクの高い行為だという事が常識となりました。

近年では、夏が近づくと各衣料品メーカーからは紫外線の弊害から身を守るために様々なウェアが出回っています。
しかし種類が多くなりすぎて、何を選べば良いのか迷われている方も多いようです。
しっかりとUVカット対策したはずなのに、シャワーを浴びたらヒリヒリと肌が痛む。
見た目のデザインに騙されて効果の薄いウェアを購入してしまわないためにも基礎知識を身につけましょう。
結論としては、スチュエーションに合った衣類を選ぶことが重要です。
ラッシュガードは、よりアクティブな動きに対応出来るのでスポーツや水中で動き回る際には断然おすすめです。
一方でUVカットパーカーは、体を覆う部分が多いためより日除け効果は高いので炎天下での作業や水中で激しい動きを伴わない場合にはおすすめできます。
それでは、より詳しく日焼けから身を守る代表的な2種類の衣類『ラッシュガード』と『UVカットパーカー』について違いを解説していきます。
- 日焼け止めだけでは、いくら塗っても日焼けを完全には避けることは出来ない
- 衣類についている紫外線保護指数『UPF』の意味を解説
- スポーツで使用するならラッシュガードが断然おすすめな理由
- 海水浴やプールで子供と遊ぶなら、しっかり日焼けを防げるUVカットパーカーが最強な理由
日焼け対策として日焼け止めクリームは有効か?
サンサンと照りつける太陽、どこまでも続く白い砂浜。最近ではビーチパラソルの下でサンオイルを塗って日焼けを楽しむ人の姿もめっきり見かけなくなりましたね。

私は20年来の趣味としてサーフィンを楽しんでいるのですが、ウォータースポーツを楽しむ方たちにとって日焼け止めは必須アイテムです。
体の大部分はウェットスーツやラッシュガード・帽子といった衣類でカバーできるのですが、顔・首・手・足といった部分は強烈な照り返しで紫外線にさらされてしまいます。
いくら塗ってもあまり意味が無いように感じてしまいますが、それでも塗るのと塗らないのでは大きな差があります。
どうしても衣類で覆い隠せない部分は、SPF数値の高い日焼け止めを入念に塗り直す事が最も有効です。

注意点としては、必ずしもSPF数値の高い日焼け止めが良い訳では無いという点です。
数値が高ければもちろん日除け効果も上がりますが、肌への負担も増します。日差しが弱い日や水中に入らない時などはSPF15やSPF20といった肌へ低刺激なものを選ぶ事をおすすめします。
紫外線保護指数『UPF』とは?

日焼け止めや化粧品に表記されている『SPF』という指標ですが、Sun Protection Factor(紫外線防御指数)の略です。
この数値は目にしたことのある方も多くいらしゃるのではないでしょうか。
『UPF』はというと、UltraViolet Protection Factor(紫外線保護指数)の略です。
衣類に使われる指標で、ラッシュガードやUVカットパーカーなどに表記されている数値はこちらになります。
SPFもUPFも、数値が大きいほど紫外線カット率が高くなり、紫外線(UV-B)から肌を守る効果が期待できます。
紫外線が非常に強い南半球にあるオーストラリアやニュージーランドでは、下記の表で示す様にUPF数値毎に大きく3段階で評価しています。
UPF値 | 評価 | UVカット率(%) |
UPF15 , UPF20 | 良い | 85%以上 |
UPF25 , UPF30 , UPF35 | 優良 | 90%以上 |
UPF40 , UPF45 , UPF50 , UPF50+ | 最良 | 95%以上 |
表をみてもわかるようにUPFの数字が大きくなればUVカット率が向上するのはご理解いただけたと思うのですが、具体的にどれくらいの時間UVカット効果が持続するのかは、数字だけ見てもイメージし辛いですよね。
例として『UPF20』の効果について簡単に説明します。
通常、素肌で紫外線を浴びた場合は20分程度で日焼けが始まるとされています。
UPF20の製品を着用した場合、素肌と比較して日焼けが始まる時間を20倍遅らせることが出来るという目安になります。
20分×20倍なので、400分(約6時間30分)は日焼けから肌を守ってくれる効果が持続する計算になりますね。
スポーツで使用するなら”ラッシュガード”が断然おすすめな理由

ラッシュガードはサーフィンなど水中での激しい動きに対応するためデザインされた衣類です。
主にはポリエステルやポリウレタンといった素材が使用されていて、水を含みにくくストレッチ性に長けた衣類になります。
体にぴったりとフィットするように立体裁断が施されていて細身なデザインが特徴です。水中でも生地が水に浮かんでしまわないよう若干ですが生地に重みをもたせているものが多いです。
よく海水浴場やプールで体のラインを気にしてかラッシュガードをオーバーサイズで着用している方を見かけるのですが、それであればUVカットパーカーやUVカットTシャツを使う事をおすすめします。
また、スポーツジムでの筋トレや屋外作業などでラッシュガードを着用している方もいるようですが、これも使用用途が全く合っていないのでやめたほうがいいです。
ラッシュガードは紫外線から肌を守る事は得意ですが、吸湿速乾性に優れた衣類では無いので注意が必要です。
海水浴やプールで子供と遊ぶなら”UVカットパーカー”が最強な理由

最近では多種多様なUVカット・ウェアが販売されていますが、その中でも頭部までしっかり日焼けから肌を守ってくれるパーカータイプがオススメです。
主な素材はポリエステルやポリウレタンといった化学繊維でラッシュガードとよく似ていますが、ラッシュガードよりもポリウレタン(スパンデックス)の配合率が少ない製品も多く、生地も薄手から厚手まで色々と選択できます。
ラッシュガードと違いデザインもゆったりしていて、フルジップタイプのウェアもあるので脱着もしやすいのが特徴です。
鮮やかな色や柄モノも数多く販売されているので、ラッシュガードよりも見た目のデザインでの選択肢が増えますね。
また、吸湿速乾性に優れたウェアも多いため、濡れてもあっという間に乾いてくれる素材ものが多いのも特徴です。
ラッシュガードと比べるとUPF数値の低いものが多いのですが、前記したようにUPF20の製品を着用しているだけでも約6時間30分もの時間、紫外線から素肌を守ってくれるのでなんの問題ありません。
そんなUVカットパーカーですが、弱点もあります。
ラッシュガードと違い、スポーツなどの激しい運動には不向きなのです。
水中で生地がフワフワと浮かんでしまったり、生地が薄いものは濡れることで耐久性が弱くなったり日除け効果が低下してしまう物も多いようなのでお気をつけくださいね。
結論

『ラッシュガード 』 と『 UVカットパーカー 』 どちらも紫外線から肌を守るのに適した必須ウェアです。
重要なのは用途に合わせた使い分けることです。
- 水中でのスポーツや激しい運動にはラッシュガードがオススメ!
- ゆったり着用できて紫外線からしっかり肌を守りたいならUVカットパーカーがオススメ!
しっかり紫外線対策をして、夏を楽しみましょう!!
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