突然ですが質問です。
登山やスノースポーツをする際の保温着として、あなたは何を持っていきますか?
きっと、フリースやダウンなどのハイロフトウェアを思い浮かべた方が多いんじゃないでしょうか?
どちらもアウトドア・スポーツでは欠かす事の出来ない、代表的な保温ウェアですね。
秋や冬になれば普段着として着用する機会も多い、人気の素材です。
では『フリース』と『ダウン』、どのように使い分けると良いのでしょうか?
今回はフリースとダウンそれぞれの特徴と、その使い分けについて記事を書いていきます。

この記事を読んでもらえればこんな事が理解できます!
- フリースの特徴が理解できる
- ダウンの特徴が理解できる
- フリースとダウンの使い分けが出来るようになる
出来る限りわかり易く説明していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
よろしくお願いします!
フリースの特徴
秋から春にかけて、普段着としても大活躍のフリース素材。きっと皆さんも1着ぐらいはお持ちですよね!
洗っても縮んだりしないし、耐久性が高く保温性にも優れています。
内側の起毛が長いほど保温性を高く保つ事が出来るので、用途に合わせた調整もしやすいのが特徴です。
一般的にフリースの原材料として『ポリエステル』が使用されている事が多く、ここ最近では『リサイクル・ポリエステル』を原材料に使っている衣類も増えてきました。
回収されたペットボトルを原料としてリサイクル使用されたフリースなどは、昔からよく目にしますよね。


ポリエステルは加工がしやすく耐久性にも優れています。
染色すると発色がよく、水を含まない素材なのでアウトドアウェアの素材として非常に人気が高いんです。
でも、こんな疑問を抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか?



登山するときは大量の汗をかくのに、水を吸わない素材で大丈夫??
普段着としてファッションメーカーから販売されているフリースは、もちろん加工がされていないため汗を吸いません。
ですが、アウトドアメーカーが中間着(ミッドレイヤー)として作っているウェアには、しっかりと汗を吸うように加工がされているので安心して下さい! 吸湿発散性もばっちり備わっています!!



まとめると、フリースの特徴はこんな感じだね!
Goodポイント
- 加工がしやすいので生地の吸湿発散性が高く、保温力も調整しやすい
- 発色がよく、アウトドアウェアに向いている
- 耐久性があり、洗っても縮みにくく速乾性が高い
- リサイクルしやすい素材
Badポイント
- 石油由来の原材料
- マイクロプラスチック問題の原因
ダウンの特徴
こちらも冬の王道ウェアとして非常に人気が高い素材ですね。
アウトドア・スポーツの世界でも、昔からダウンは多くの登山家や冒険家から信頼されてきました。


コンパクトに収納できて非常に軽量、効率的に断熱層を作る事が出来るので重量に対する保温力がとても高い素材です。
湿気や水濡れには弱く濡れてしまうと保温性が無くなってしまい、しっかりと時間をかけないとなかなか乾かないという弱点もありますが、性質をちゃんと理解して使用していれば問題ありません。
一見同じように見えるハイロフト製品のインサレーションですが、中身についてご存知ですか?
同じようにモコモコとしているジャケットでも、インサレーションの違いで保温性能に大きな差が出ます。
これはダウンも同じです、水鳥の生息地や種類、採取する部位や品質の違いで保温性能が大きく異なります。
詳しくはこちらの記事を参考にしてみて下さい。





まとめると、ダウンの特徴はこんな感じだよ!
Goodポイント
- 軽量でコンパクトに収納可能
- 重量に対する保温性が非常に高い
- 天然素材で着心地が良い
Badポイント
- 濡れてしまうと保温性が無くなってしまう
- いちど濡れてしまうとなかなか乾かない
【まとめ】フリースとダウンの使い分けについて
では、具体的に『フリース』と『ダウン』はどのように使い分けたら良いのでしょうか?
どちらも保温性を確保するために、山では中間着として使用される事が多いですよね。
一般的にはダウンに関してアウターウェアというイメージを持つ方も多いかもしれませんが、
寒冷地でビレイする時など、動かない状況ではアウターシェルの中に薄手のダウンを中間着としてよく使用します。
上記では、それぞれの特徴を記載したのですが、その特徴が分かれば使い分けも簡単です。



フリースとダウンは、それぞれこんな使い方がオススメだよ!
フリースが活躍する場面
- 寒冷地での行動着として使用する場面
- 行動量が多くても汗冷えやオーバーヒートを避けたい場面
- 雨や湿雪などで濡れるリスクが高い場面
- 長く停滞する事がなく、行動し続ける場面
ダウンが活躍する場面
- 寒冷地でじっとしている事が多い場面
- 動かなくてもしっかりと保温性を維持したい場面
- 晴天時やパウダースノーなど濡れるリスクが低い場面
- とにかくコンパクトに収納したい場面
『フリース』と『ダウン』を使い分けることで、アウトドアライフが更に快適なものになります!
ウェアの性質を理解して、これからも自然の中で思いっきり遊びしましょう。
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