ここ数年よく耳にするようになった『エシカル(ethical)』という言葉。
皆さんはご存知ですか?
エシカルジュエリー、エシカルファッション、エシカルブランド、エシカルフードなど
最近は様々な場所で耳にする機会も増えてきました。
しかし、言葉自体は聞いたことはあるけど詳しい意味までは知らない。
そんな方も多いのではないでしょうか?

環境問題に興味はあるんだけど、
具体的に何をしたら良いのかわからないのよね。
多くの方が抱いている、そんな悩みを解決したいと思いこの記事を書いてみました。
最後まで読んで頂くことで簡単に下記のアクションに繋がるよう心掛けています。
- エシカルについての理解が簡単に深まります
- 自身の消費行動を変化させる機会になります
- 他者にもエシカル消費を自分の言葉で説明できるようになります
- 環境問題に対して具体的なアクションを起こせるようになります
- エシカル消費を心掛けると、人にも自分にも地球にも優しく豊かな生き方を選択できます
ぜひ最後まで読んでいただき『エシカル』への理解を深めてみて下さい。



子供達にも美しい自然環境を残してあげたい。
豊かな地球で思いきり遊んで欲しいな!
『エシカル』の意味を理解すると、日々の消費行動にもきっと大きな変化が生まれます。
きっと、人にも地球環境にも自然に対しても誠実に考え向かい合うきっかけになるはずです!
エシカルとは?
『エシカル』という言葉を日本語に直訳すると、『論理的な』という意味になります。
論理的とは、分かっている事柄から物事を正しく割り出したり、結論を出す事。
私達が日々の生活を送るなかで何気なく消費している『製品』や『食材』は、地球という資源から生まれています。
地球の資源は無限じゃありませんし、目に見えていないだけで自分が手にするまで沢山の人が関わることで製品や食材はつくられています。
エシカル消費とは、誰かの犠牲や自然環境破壊の上に成り立っている製品を無意識に選ばされるのでは無く、他人にも地球にもフレンドリーな製品を自分で考えて選ぶ事で論理的な消費行動をしよう!という考え方なんです。
あなたが『モノ』を選ぶ基準は何ですか?
流行に惑わされず、必要な『モノ』をちゃんと選べていますか?
無意識のうちに、巧みなマーケティングや価格によって『選ばされている』事が多いです。
消費者である私達が買い物をする際に、今よりも少しだけ考えたり・関心をもって消費行動をするように心掛けるだけで、未来は確実に変わりはじめます。
まず大切なのは『知ること』
今朝の食事や飲み物、今着ている衣類、日用品や頻繁に使っているサービス、どこの会社のモノですか?
そして、どこの国で誰によってどんな方法で作られたモノかをご存知でしょうか??
直接口にする食に関しては、自信を持って答えられる方もいるのではないでしょうか。
生産地へのこだわりや健康への気遣いからも関心を持たれている方も多い印象ですし、信頼できる農家さんから直接購入できるECサイトも最近では沢山ありますよね。
では、衣類はどうでしょうか?
私の周りにいる環境意識が比較的高い方々でも、衣類については意識していなかったという人が非常に多いです。
食品とは違い、ラベルやタグをみても得られる情報がかなり限定的で、本当に必要な情報は見えにくい状態になっています。


タグに記載されている【MADE IN 〇〇】という表記、実は製品の最終加工地が〇〇と記載されているだけだという事をご存知でしょうか?
製造工程の9割を海外で作られた製品でも、最後の縫製さえ日本ですれば立派なMADE IN JAPANです。
残念ながら多くの衣料品は、製造工程を詳しく知りたいと思っても、タグからはそういった情報が一切見えないのです。
SDGsに取り組む企業が増えたことで、原料の調達から製造工程までしっかりと情報開示をしてくれるファッションブランドも、徐々にですが増加してきました。
衣類は必ず購入するものなので、ファッションにこだわりの無い人ほど選ぶ基準を大切にしましょう。
透明性を持った信頼できる企業から購入することは非常に重要です。
選ぶ責任
必要なモノがある時には、購入する前に下記のような選択肢を思い浮かべるようにしましょう。
はじめは少しずつでも大丈夫です、繰り返し考えることで自然と習慣化されます。
買うことを減らす


そもそも、本当に必要なものなのか? もう一度考えてみましょう。
もしかするとただ習慣的に必要なモノだと思い込んでいるだけかもしれません。
サブスクリプションなどでオートマチックに消費してしまっているもの、ありませんか?
リユース品を選ぶ


新品を買う必要がない場合には、リユース製品を選択しましょう。
日本の中古市場には価値の高い製品がまだまだ沢山あるので、思わぬ掘り出し物に出会えたりすることもあります。
修理出来るものを選ぶ


壊れたら修理出来る製品を選ぶようにしましょう。
使い捨て製品にはお金を出さない事が大切です。
リペア・サポート体制が整った、信頼できる企業や人から購入しましょう。
修理しながら長く大切に使うことで、モノへの愛着が湧きます。
オーガニックを選ぶ


農薬や化学肥料が土壌に与える影響は甚大で、一度枯れてしまった大地は簡単に回復しません。
口に入れる食材に対しては人々の関心も高く、安全で安心できるモノを選ぶ方が増えています。
その結果、最近は近所のスーパーでもオーガニック食材が気軽に購入できるようになってきました。
しかし、衣料品はどうでしょう?
例えば、Tシャツの素材として良く使われる『コットン』ですが、実は環境に大きく影響を及ぼしています。
人が口にするものでは無いので、効率的に栽培し収穫するために大量の農薬や枯葉剤が散布されます。
世界の耕作面積の中でわずか2%程度のコットン栽培地ですが、1990年代の農薬・殺虫剤使用ピーク時には全体の20%がコットン栽培のためだけに使用されていました。
近年、オーガニックコットンの認知も広がりだし多くの企業が積極的に採用するようになってきました。
それでもまだ、オーガニックコットンの割合は世界中のコットン栽培全体の1%に満たない状態です。
我々消費者が、オーガニックを求めることが重要です。
ニーズが高まれば必然的に企業が動き、オーガニックで農産物を作る生産者を応援することに繋がります。
フェアトレードを選ぶ


安さには理由があります。
出来るだけ消費者からは見えないよう巧みに隠そうとするので、自分が求めなければ情報は得られません。
低コストな製品を流通させるために、劣悪な環境下で低賃金・長時間労働など過酷な労働を強いられている人たちが世界中には沢山存在しています。
日本で暮らしていると信じ難い事ですが、世界中の子どもの10人に1人が児童労働。
生活のため義務教育の機会も奪われて違法に働かされているのです。
フェアトレード認証製品を選ぶことで、労働者の賃金を補足し彼らの生活を向上させるため具体的な恩恵を提供する手段になります。消費者として、違法な労働をさせる企業や工場に対し『NO』を突きつける最善の方法です。
まとめ
この記事がエシカルという言葉の意味やエシカル消費について考えるきっかけとなり、環境問題に対して具体的なアクションを起こす手段として少しでも皆さまのお役にたっていれば嬉しいです。
消費者として正しい選択をする為のヒント
- 買うことを減らす
- リユース品を選ぶ
- 修理できるモノを選ぶ
- オーガニックを選ぶ
- フェアトレードを選ぶ
エシカルな消費をすることは、健康な地球を守るために一人ひとりが出来る最も効果的なアクションです。
この先の未来も、自然豊かな地球で思いっきりアウトドア・スポーツを楽しむことが出来る環境を望んでいます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント